建て方 上棟式

建て方

建て方とは、据え付けておいた土台に柱立て、梁組み、棟上げまでを行う構造材を組み上げる作業工程をいいます。土台の上に柱を立てて、柱に梁を架け、金物でつなぎ、屋根の上の方の部材である棟木(むなぎ)を取り付けることで上棟(じょうとう)となります。建て方は木造の工事のなかで最も大がかりな仕事で、この仕事で家の形がはっきりと出来上がります。大工さんも7、8人くらい集まり、クレーン車も使いその日で様々なたくさんの部材を取り付けます。家づくりの仕事のなかでも特別なものです。クレーンで材料を吊り上げ、大工さんたちは「かけや」と呼ばれる樫(かし)などの硬い木でつくられた大きな槌(つち)を使って、地面から5mもの高さの上で柱や梁を組んでいきます。大工さんも普段の仕事とは気合いの入り方も違い、組み上げた梁の上でかけやを振ります。威勢のいい掛け声とともに、家の形に組み上げられていく様は見ものです。構造材を組んで上に登っていく人、間柱や開口部をつくって外壁面材を貼る人、金物を取り付ける人など、それぞれの役割分担を決めて協力していきます。

建て方に向けての前工程の仕事、その日に集約させる準備や手配が多種多様にあります。基礎工事の後で土台敷き、足場組み、クレーンの設置進入の計画、工事車両の置き場、事前搬入の材料、当日の搬入の材料、お客様とのやり取り、いろいろあります。なかでも構造材を事前に加工して建て方で組むことができようにする「プレカット」も重要です。詳細は別の機会で書こうと思いますが、プレカット会社さんと材木屋さん、建材屋さんと日数をかけて打合せを入念に行います。建て方当日の組み上げるスピードを予測して搬入時間の計画もしていきます。特に弊社では屋根の仕様が複雑で事前の加工も、建て方時にもしっかりを時間をかけ仕事をする必要があります。現場監督としてもすべての準備がうまくかみ合わないと建て方に支障がでるため、かなり緊張して当日を迎えます。

 

上棟式

お施主様からみて自分の家が目にみえる形となる瞬間なので、家づくり工程のなかでも最も特別な日となると思います。上棟式は建て方の日の夕方に行います。建て方で棟上げまで工事ができたことをお祝いすること、無事に建物が完成することを祈願する儀式が上棟式です。また建物をお披露目する意味合いもあります。お施主様家族だけでなく、それぞれのご両親や兄弟も上棟式にまねく方もいます。上棟式をおこなうときには建て方も完了していて、さらにお施主様のうれしそうな様子をみて、私としてもほっとするときです。

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