【断熱化】3つのポイントとプラスポイント。

家を断熱すると健康面も経済面もメリットがあります。
それは前回の私のブログを見て頂くとして。

「断熱をする」ということ。

では「住宅を断熱化」をするにはどうしたらいいでしょうか。
ポイントは3つあります。

 

 

1.躯体全体を断熱する

住宅全体を躯体(くたい)といいます。
熱は躯体を通して室内に移動します。
躯体に囲まれているからといって、熱が伝わらないわけではありません。
熱の伝わりやすさは物質によって異なり、熱伝導率(ねつでんどうりつ)という数値によって区別されます。
数値が大きいほど、熱は伝わりやすくなります。
熱伝導率の差を利用した例としては、調理用の鍋が挙げられます。
容器部分には熱を伝えやすい金属が、取っ手部分には熱を伝えにくい木や樹脂が使用されています
住宅にも様々な材料(物質)が使われています。
ですから、躯体全体を断熱しなければなりません。

断熱材の工事にあたり、、断熱材を床・壁・天井などに適切に施工することが重要です。
ここで手抜きをすると、せっかくの断熱材の効果が減ってしまいます。

2.開口部を断熱する

開口部とはたいてい窓やドアのことをさします。
一般的に開口部は躯体よりも7倍から12倍も熱を通しやすいといわれています。
窓の熱貫流率基準値が1.60~6.51[W/m²K]に対して、壁は0.35~0.53と、壁のほうが熱を伝えにくいことが分かります。
(壁などを介した、例えば外と内で熱移動が生じる際、その熱の伝えやすさを表す数値が熱貫流率です。
数値が大きいほど熱を伝えやすくなります。)
ですので、この開口部の断熱が住まいの断熱性能を大きく左右します。

そこで、開口部材にも断熱性の高いものを使用します。
たとえば、窓ガラスに複層ガラスなどの熱を伝えにくいものを使用します。

窓は枠とガラスで構成されています。
ペアガラス(複層=二重)やLow-Eペアガラス(低放射)といったガラスは、かなり一般化してきました。
問題は枠にあります。
断熱性能が低い窓枠は、あたかも隙間風が吹き込むかのようです。
20年ほど前までの日本のサッシの大半は、枠がアルミのみでできています。
理由はアルミが加工しやすい、工場のラインがアルミ向けであるといったことにありました。
しかし物理的に考えれば、枠にアルミを使うことはかなりリスクがあります。
アルミの熱伝導率は200W/mKに対し、樹脂は0.2W/mK、木は0.16W/mKと、
アルミかそうでないかで約1000倍も異なるのです。
ですから、世界的にはサッシの樹脂化や木質化は当たり前になってきています。

 

3.開口部の日射遮蔽する

開口部からは、熱が移動してしまうのと同時に太陽の光が入ってきます。
この熱が日射熱です。

夏期の暑さは、単に気温が高いからだけではありません。
窓から日差しが差し込むことで、日射が室内に侵入し、熱が入るのです。

そこで、夏期に窓から入る日射を防ぐことが必要です。
具体的には、遮熱ガラスやブラインド、レースカーテン、外部の日除けなどを設置することです。

以上が「住宅の断熱化」です。

 

プラスポイント.住宅を気密化する

上記3つがとくに重要ですが、それに加えて重要なのが気密化です。
せっかくきちんと断熱を施した家をつくっても、
気密化がなされていなければ、熱や外気はわずかな隙間からでも侵入します。

気密化とは、住宅の隙間をなくすことです。
密閉性を高め、空気の出入りや熱の移動を減らします。

気密化がなされていない場合、隙間風や熱が移動してしまうことになります。
隙間から熱が移動し、結露を引き起こす要因となりかねません。

気密化のためには、適切な気密施工を行うことが大事です。
また、気密材を用いて躯体貫通部や開口部まわりの隙間をふさぐことがとても重要になってきます。

 

だからこそ、エフ・ベースではこの「断熱」に対して、性能を高めることにこだわっています。
ご家族が快適な住まいでいつまでも健康的に暮らしていただくのが、我々エフ・ベースの願いです。

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