最初はわからなかった現場用語2

エフベースの鈴木徹也です。現場監督をしています。

職人さんや、業者さんと話していて最初は良く分からなかった現場用語を紹介します。



 
 

イケイケ

材料を割りつけていく方法をあらわす言葉です。よくあるのがフロア材を床に貼っていくときの方法です。製品の長さが2050㎜とすると、2050㎜を切らずに何枚かを継ぎ足して配置していき、壁際で切ったその残り材を次の列に貼っていきます。そのまま次へ次へ行けーという感じから「イケイケ」という音になるのでは? と思います。 昔のように床下地が厚合板ではなく根太工法の場合は、根太の上でフロア材を継ぐようにわざわざ長さを切り捨てていました。継ぎ目が910㎜間隔とかに整然となるので、見た目が好きな人は好きなのかもしれません。でもイケイケの継手が不規則さがむしろ自然な感じがする気がします。なにより材料の歩留まりが良い。



 
 

OSB合板、ダイライト合板

同じ用途で使うからと、別の物なのに言葉をくっつけて誤用されたまま定着している言葉です。合板は合板。OSBはOSB。ダイライトはダイライトなのに、合板を語尾についてしまっています。 なぜそうなったか私なりの推察しました。そもそも昔は、外周壁の構造材へ耐力壁や外壁下地の用途として貼る面材料は合板しかなかった。それで流通や建築現場では、外周壁に貼る面材料といえば「合板」のことだ。という認識が当たり前でした。そこに新しい材料(商品)がでてきた。

「OSBってのでも外に貼れますよ。」「なんだそりゃ?」「合板として貼っていいものですよ」「ははーん。合板のOSBってことか」「そうそれです。(もうOSB合板って言った方がわかってもらえるかな。。。)」  という感じだったんじゃないでしょうか?

ちなみに、モイス合板とか、ノボパン合板という言葉は聞いたことがありません。モイスもノボパンも宣伝、説明がうまくいき、その商品単体で別のものだと認知してもらい普及していったのではないでしょうか?



 
 

タルキック

タルキックは垂木を桁に固定するビスで、引き抜き強度、施工性にすぐれた商品です。このタルキックがあまりにも名前が定着しているため、用途が同じならば別の商品でも「タルキック」と呼ばれてしまいます。 これも「宅急便」と同じです。



 
 

もむ

「ビスをもむ」といいます。「もむ」というとなにか変な感じがしますが、元来、キリで穴をあけることを「きりもみする」と言うことから来ているのだろうと思います。ビスという道具はドライバーや電動工具が使われるようになってから普及したものなので、それまでにあった言葉を当てられたんだと思います。 しかし実際は「ビスを打つ」ということの方が多いです。やはりこれも玄翁で釘を打つことから、似たような用途で使われるビスも「打つ」となったんだと思います。

 
 

かじる

「ビスでかじる」ともいいます。 木材と木材の接合で、ビスを材面に対し斜めに打ち込むときに、「かじる」という言葉をつかいます。

なぜか良く分からない言葉ですが、何となく様子を表現できているような。。。 考えてみると、人の動作で「かじる」というと、例えば、トウモロコシを食べるときに、歯でかじり付きます。上下の前歯でかぶりつく動きです。木材にビスを斜めに打つことも、たぶん両面から二本斜め打ちするから「かじる」感じになるのかと思います。

 
 

木口、小口

木材の軸方向を切断した面を木口(こぐち)といいます。これは合板など面材料でも木口といいます。これが木材製品でないと小口(こぐち)といいます。タイル、レンガとか。

おおざっぱなイメージですが、直方体の形で3つの大きさの面のうち一番小さな面を小口(木口)と言います。

 
 

ゴロタ(ゴロタ石)

砂利とは違い、ゴロタは10㎝~20㎝くらいの大きさの石です。外構工事の人が使う言葉です。

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