戸建住宅を新築するときには、たくさんの選択をしなければいけません。
注文住宅の場合はゼロから作り上げていくので、楽しみである一方、いろんなことをなかなか決められずに悩みの種になることも・・・
国土交通省のHPによると、一戸の戸建てを建設するときの部材・部品数は1万点を超えるとも言われているそうです。
その全てをお施主様が選択するわけではありませんが、選択するものの一つに壁材があります。
外壁、内壁、それぞれどんな材質が良いのか。何色にしようか・・・
今回は、内壁材について少しお話したいと思います。
内壁は、仕上げという観点で考えると構造部分をそのまま見せる『現し(あらわし)』と、素材の表面に仕上げを施す2通りが考えられます。
真壁や梁の木材をそのまま仕上げとする「現し(あらわし)」工法は日本の伝統的な木造工法です。(エフ・ベースでもよく取り入れます)
現し仕上げに使う素材は、木材なら節や割れのない「無垢材(むくざい)」がよく使われます。
内装材で一般的なものには、クロス(壁紙)や塗壁、木、タイル、パネルなどがあります。
細かく分類すると、クロスには、ビニールクロス、布クロス、紙クロスなど。
塗り壁には、漆喰、珪藻土、土壁などがあります。これらはさらに細かく分類されますが、ここでは省略させて頂きます。
また、タイルやパネル、腰壁板などは壁の一部に使うことでアクセントにもなります。
エフ・ベースでは自然素材を標準仕様にしています。
漆喰、珪藻土、天然木、紙クロス・・・
自然素材に囲まれた空間は、空気までおいしくて、とっても健康的な生活が送れます。
モデルハウス『TRUNK』の内壁は、1階リビングは漆喰の塗壁(左官仕上げ)です。
白い壁や天井に、現しの無垢の梁がとても映えます。
トップの写真や下の写真のように、照明の明りが柔らかく照らされるのも漆喰ならではでしょうか。
照明選びも楽しくなりますね。
キッチン周りには、防火性に優れたキッチンパネルを貼ってあります。
お掃除がとても楽です。
2階は、ドイツの塗装下地壁紙(ルナファーザー)に、ホタテの貝殻を原料としたルナしっくいの塗装になっています。
色を選ぶこともでき、とても爽やかな印象になります。
天井は、現し仕上げですので木の風合いがとても落ち着きます。
ルナしっくいを拡大するとこんな⤵感じです。
左官仕上げの漆喰⤵と見比べてみてください。
別々に見るとわかりにくいですが、こうして比べてみると、違いがよくわかりますね。
古くから使われている漆喰や珪藻土などは、日本の気候・風土にも適応しており、
調湿性・断熱性・防火性・防音性に優れているとても優秀な素材です。
ただし、どんな素材にもメリットとデメリットがあります。
とても優秀な塗壁も、ぶつけたりするとポロポロと剥がれてきます(^^;)。
これも自然素材の味と捉えるか、塗り直せばきれいに直る優秀な素材と捉えるかは、住まい手さんの心持ち次第
でしょうか。私は自然素材が大好きなので、壁の傷や天然木の色の変化などは、とても愛おしく思えます。
簡単な補修については、またの機会に工事担当さんにお願いしましょう。
内壁材だけではなく床材、照明、ファブリック類等々、お部屋に合った機能やデザイン、素材など、
ぜひ楽しみながら選んでみてください。きっと、居心地の良い空間が出来上がると思います。
もし、わからないことや気になることがあれば、お気軽にお問合せくださいね。
モデルハウスへご来場いただけない状況でも、WEBでの見学も受け付けています。
便利な世の中ですね。