エフベースの鈴木徹也です。現場監督をしています。
袋井市北部 建具屋の久保田さんの作業場に訪問。
新築工事で製作してもらった玄関ホールの引き戸に、姿鏡を取り付ける依頼をいただきましたので、
一度引き戸を外して作業場に持ち込み、下地の位置を確認しながら姿鏡を取り付けてもらいました。
待っている間に作業場の様子を見学させてもらいました。
入り口より入ったところから作業場の奥方向をみる。年季のはいった作業台が中心に据えられていた。
床は板張り。ちょうどよい柔らかさで不思議と歩きやすく感じた。よくある工場のコンクリート床とは違う。
長い年月をこの台の上で建具を製作。当てたり、こすったり、日の光があたり、時間経過でつくられた不自然でない色。傷み具合の質感がいい。よく使う細かな小道具を天板内に雑然と放り込んである。
作業台の横には、カンナやノコが整然とならべられている。
私が引き取って作業場に持ち込んだ引き戸の下地の位置を探る久保田さん。「お?やっぱりここの600んとこにあるね。・・・よーし。」
作業場の室内。プレス機やパネルソーの動力機械をそろえている。私が興味深そうに眺めていると、「プレスでねー、フラッシュをつくるんだよ!! 建具屋さんならみんな持ってるよー!! そんな珍しいだー!? はははっ!!」 元気に説明してくれる。いい人だ。
私が依頼した縦格子の建具が製作済みだった。来週末に納品、吊り込みをしてもらう予定。
作業指示書。私が依頼した図面から、職人への要点のみ汲み取って作業に分解。シンプルに1枚だけで伝えている。(写真の左下)
激シブの可動式の作業台。経年変化した古色のあじわい。天板のこの色は、新しいものでは出すことはできないだろう。
50年前は、職人さんの人数も多く、屋根裏で寝泊まりしていたとのこと。(え・・・ここで!?) 今ではあまり使わない物を上げて置くスペース。
作業場に入る大きな引き戸。引き違いではなく、2枚とも引き込む事ができるので、大きな荷物を出し入れできる。
作業場の東側 大きな引き戸を3枚並べている。全部開け放つこともできる。黄色の壁に水色と緑色の引き戸。目立つ色。 全部ガラスだから、晴れの日に来て見たら、作業場にもっと光が入って明るそう。「余ったペンキで塗っただけだよ!! あはは!! そんなんがいいだー!?」
今日は、夕方ごろの時間に行きましたが、機会があれば、晴れている日の職人さん達が働いている時間の様子も見てみたいと思いました。
作業場を持っている大工さんのところも面白そう。