昨年末、平屋の住宅を、お引渡しをしました。
敷地が広く、平屋のプランをご提案して、採用になりました。
新築の住宅に住まわれる、家族構成が、祖父母、孫(成人)、隣の敷地の既存住宅に父母が住まわれています。
玄関を真ん中に設置し、祖父母ゾーンと孫ゾーンに分ける事によって、双方の生活時間の違いを解消しています、ひとつの家なのに緩く関係しながら住める設計にしています。
屋根形状はシンプルな切妻屋根にして、全体の高さを低く抑えることによって景観に配慮しています。
切妻屋根にする事で北側の庭にも日当たりを確保できます。
屋根の軒の出が出てますが、日射シミュレーションなどで検討をし、夏の日射を遮蔽し、冬の日射を取り入れています。
また、屋根が外壁より出ているので、多少の雨も外壁に掛からないので、腐食しにくいです。
南面はファサードになる面なので木板張りにし、その他の面はガルバリウム鋼板にしました。
スロープで玄関まで、登りやすくし、玄関ドアは入りやすさを考慮し、引き戸にしています。
断熱性能を担保する為、高性能の木製引き戸を採用しています。
祖父母の部屋は今後予想される、変わる生活状況に対応できるように、建具で間仕切れるようにしています。
祖父母の部屋の隣にトイレ、浴室があり、導線を短くしています。
リビングの天井は屋根勾配と同じになっているので、天井が高く、気持ちいい感じになっています。
通風を考慮し、南から北に風が流れるように窓を配置しております。
キッチンの位置は、家事をしやすいように、パントリー、勝手口に近い位置にしました。
また、キッチンを北側に向けているので、窓から庭や田園が見え景色が良いです。
室内環境は断熱性能を担保し(長期優良住宅 省エネ等級4)、パッシブエアコンを搭載しています。
冬は床の吹き出し口から暖気が上がり、家中ぽかぽかヒートショックの心配がなくなります。
パッシブエアコンによる暖房の特徴は、暖かい空気が足元から全館へ流れること。
屋内全体がムラなく温められるので、足元が冷えてしまうこともなく、部屋ごとの温度差によるヒートショックの心配もありません。
夏はサラリとした涼風で高原のような心地よさを実現
エアコン一台で建物全体の空調をまかなうパッシブエアコンは、局所的な冷房でなく、冷たい空気を頭上から屋内へ均一に送ることで、最適な温熱環境を実現します。