お家のメンテナンスを文化に!

こんにちは。工務グループの松本です。

今回は、長期優良住宅とメンテナンスについてお話ししたいと思います。

内容が盛りだくさんですので、シリーズでお伝えしていきます。

 

お家を新築するときは、誰もが一生懸命に頭を働かせ、住みよい家にしようと努力します。

しかしながら、完成してしまうとその後の事は考えられない方が多いのではないでしょうか。

そりゃそうですよね。やっと大仕事が終わったところなのですから…ですが、年月を重ねる毎に大切に建てたお家は確実に傷んでいきます。

 

日本の住宅の寿命は何年くらいなのでしょうか。国土交通省の白書によると壊された住宅の平均築後年数は、日本は30年、アメリカは55年、イギリス77年となっています。

 

その原因として、木造住宅では20~22年で資産価値がなくなると判断され、古くなると壊してまた新しく建てようと考える傾向があり、欧米のように「住宅の手入れをして長持ちさせよう」という意識が根付かなかったようです。

近年、国土交通省より、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅(=長期優良住宅)を普及させるため、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月5日に成立し、平成21年6月4日に施行されました。従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換が目的です。

( ↓ 国土交通省 長期優良住宅のページ)

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html

 

エフ・ベースが建てている家は長期優良住宅が標準仕様ですが、残念ながらメンテナンス不要ではありません。

年数を追う毎に適切な手入れをしていく必要があります。そんな時、メンテナンスし難いつくりになっていては困りますよね。ですから、より長く安心して暮らせる工夫を幾つか紹介していきます。

 

長期優良住宅の認定基準には、「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」「バリアフリー性」「省エネルギー性」「居住環境」「住戸面積」「維持保全計画」の9つの性能項目があります。

 

第一回目はこれ! 給排水設備について。

お家でどうしても痛み易いのは水廻り。キッチンやお風呂の排水は、油や髪の毛などでつまり易いですよね。

長期優良住宅の基準では、維持管理・更新の容易性として構造躯体に比べて耐用年数が短い内装設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること。構造躯体等に影響を与えることなく、配管の維持管理を行うことができること。等とあります。

 

エフ・ベースの家では、もしも配管がつまってしまっても容易に清掃や取り換えができるよう、給水管や配水管を基礎の中へ埋めてしまわず、床下のスペースを利用しています。曲げているエルボの部分でつまり易いので、透明なエルボを使ったり、端部に掃除口もつくっています。点検の時にも配管の状態が確認できるので安心です。

 

↓ 配管エルボが透明なので点検が容易にできます。掃除口もつけています。

↓ 配管の貫通部が埋設されていないので、シロアリの侵入も容易に確認できます。

 

メンテナンス不要の住宅はありません。

大事に建てたお家をいつまでも大切に使っていくためには、定期的なチェックと診断が必要です。エフ・ベースで新築して頂いたお家は定期点検として、半年・1年・2年・5年・10年と無料で点検に伺っています。その他では有料にはなりますが、点検サービスも行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお問合せくださいませ。

 

次回は可変性について、私のブログでレポートしようと思います。

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