プレカットの確認から建て方

エフ・ベースの鈴木徹也です。

プレカット図のチェックについて紹介します。

近年の木造建築は、構造部材をあらかじめプレカット工場で機械加工しておき、建て方時に搬入し組み上げていく方法がほとんどです。プレカット会社では、CAD入力担当が作成したデータと、機械が連動し、土台や柱、梁などの構造部材を1本ごとに仕口、ホゾ加工をしていきます。エフベースからプレカット会社に加工を依頼する元になるものが「プレカット図」といいますが、このプレカット図をチェック指示して図面承認するのが、工事担当の仕事となります。設計した家の様々な図面からプレカット図の作成指示をしていきます。平面図、立面図、矩計図、基礎図、窓サッシ、構造計算書、給排水や冷暖房にかかわる住宅設備、電気図、屋根詳細図、意匠設計のねらいなど、すべてが互いに整合するように入念にチェックしてから、プレカット図に反映させます。

 

 

構造計算がエフベースの仕様になっているかどうか、その家の設計とあっているか確認しつつ、基礎伏せ図とプレカットと構造計算それぞれが整合するようにしてきます。(このとき基礎工事も進める時期と重なりますので基礎伏せ図も施工図として完成させます。)高さ関係、梁の断面寸法や樹種や強度等級、組み方はもちろんのこと、耐力壁の仕様と位置、柱頭柱脚金物の種類や位置とその加工、基礎アンカーボルトと土台継手の位置など、構造だけの側からみても色々あります。

 

 

住宅設備と電気の視点からも確認します。配管や線を通す経路があるか、天井裏や床下での経路の検討や、設備スペースの造作をすることの検討など、構造材を確定してしまう前にできる方法を確認しておく必要があります。特にエフベースでは一般的な階高より低めにした設計をしているので、お互いの位置関係をしっかり把握してから工事をする必要があります。

屋根の詳細図との整合も重要です。軒の出寸法、垂木や野地、軒天の納まり、水平構面や屋根断熱、気密、通気、防水それぞれを満足するように屋根の部材のプレカットを指示していきます。

構造材をあらわしにする(化粧にするともいいます。)箇所の確認もします。接合金物の取付位置をあらわす側にでないように各箇所を検討、化粧梁の見せ方や造作工事との納まりも考慮し、構造計算での必要断面より大きくすることも考えます。

エフベースの標準仕様があるとはいえ、同じ家はひとつもなく、各物件ごとに考えていきます。建て方当日も現場で直接指示が必要です。建て方はいつも不安と緊張がありますが、無事に上棟式をむかえる時の達成感は格別です。

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