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建築実例

これまでも何度も取材させていただいてきた岩田邸の五右衛門風呂のある半外空間GOOD-TIME PLACE。
お風呂のある小屋部分+コストコのガレージテントを合体した造りになっていたが、2年を過ぎた辺りから想定していた通りテント生地がボロボロになり雨漏りもするようになってきたため、ではそろそろ・・・ということでこの度、壁の張り替えと屋根の葺き替えを行った。




壁の張り替えはエフ・ベースの現場で出た残材を使ってイベント「上内田ウィークエンダーズ」の参加者でDIYに挑戦。
こうして皆んなで楽しみながら身体を動かしてDIY する・・・まさに「DWELLNESS」だ。大人数だったので作業は当日の午前中で終わったそうだ。
屋根部分は、難易度が高いため大工さんに依頼。透明なポリカーボネート波板の屋根になり、小屋の中は以前よりだいぶ明るくなった。




岩田さんに生まれ変わったアウトドアダイニングの居心地を伺うと、「前から良かったですけど、壁と屋根が変わってからは中が明るくなって、最近寒くなってきましたけど、暖かさが違います。めちゃくちゃ快適です。これから薪ストーブも使うので、前との違いを体感するのが楽しみです」とのこと。
「テント」が「小屋」になり、これからずっと使い続ける建物として愛着が更に深まったようだ。




エフ・ベースが家づくりのテーマにしている「DWELLNESS」=「暮らしの中の作業や楽しみを通じての心身の健康」について伺うと、「もともと家にOMソーラー(太陽熱を利用した全館空調)を付けてもらっていたお陰で、いつも快適に、身体も健康に過ごせていました。新築から6年経って庭にこのGOOD-TIME PLACEをつくってもらってからは、ちょっと大袈裟ですけど人生が変わりました(笑)五右衛門風呂のために薪を割るとか火をくべるとか、不便で手がかかる作業を現代人はあまりやらないですけど、それが逆に贅沢だと思うんです。ここに来てくれる人も同じことを感じて癒されたって言ってくれる人が多くて、友人の輪が広がっていってます。最近、車中泊仕様にする予定の車を買ったんですが、キャンピングカーがここに入って来て遊べるようにするのもいいかなと思ってます。色々考えてると、60歳過ぎても多分やること一杯あるなと思って(笑)」とのお言葉。
「DWELLNESS」な暮らしにはやはり、心の満足感が大切なんだ!と強く感じさせられた。
※以下はこのGOOD-TIME PLACEの新たな展開を考えているという岩田さんへのフリーペーパー「TRUNK」2025年夏号でのインタビューの内容です。(2025/10/1追記)
五右衛門風呂のあるGOOD-TIME PLACE(屋根付きの半外空間)を楽しむ様子をこれまでに何度も「TRUNK」で紹介させていただいている岩田さん。
これからこの場所でコーヒー豆の販売を始めると聞き、今回も取材させてもらうことに。
せっかくなのでこのGOOD-TIME PLACEをつくることになった時のお金のお話から伺うと、「もともとこのGOOD-TIME PLACE をつくる話は家を建てて5年目に出てきた話で、エフ・ベースの丸山社長からローンの借り換えを使う方法もあるのでは、と教えてもらって。それで銀行に相談してみたら、それまでの固定金利の住宅ローンを変動金利(上限金利あり)のものに変えたら借換え手数料以外はほとんど手出し無しでできることが分かってビックリしました(笑)。実際ここをつくる費用を丸々追加してローンを乗り換えて月々の支払いは+3000 円になっただけなんですよね」とのこと。
「それでこんなにいい場所が出来て、色んな人をもてなして楽しんでいるうちに、ここで何か次の展開ができたらなっていう想いが生まれてたんです。そしたら先日、伝兵衛堂っていうお店にコーヒー豆を買いに行ったら、「コーヒー豆の焙煎方法の研修を受けてくれた人を対象に焙煎所が自由に使えるようになるサービスを始めるよ」って聞いて、「これだ!」と思って、その場で申し込みました(笑)。「アームズメソッド」っていう方法なんですけど、フェアトレードで仕入れたコーヒー豆をきちんと洗ってカビを落としてから焙煎する方法で、身体にもいいし何よりすごく美味しいんです」と嬉しそうに語ってくれた。

どのような形での販売になるか尋ねると、「“大人のたまり場”というか、休日にここを“サードプレイス”(自宅でも職場でもないリラックスできる場所のこと)として楽しんでくれる人が集まってコーヒーを飲むひと時を楽しんでくれたらいいなって思っています。もともと自分は人をもてなすことがすごく好きで、みんなに楽しんで欲しいっていう想いが強いんです。だからこれからこれを始めるのも自然な流れかなって思います」とのこと。
今はそのための準備をワクワクしながらしている段階だそう。
実はさらにその先の未来の展望まであるそうなのだが、GOOD-TIME PLACE をきっかけにどんどん「おもてなし」を進化させていってる岩田さんからは今後も目が離せなそうだ。
