「掛川の街を元気にしたい!」・・・・この目標をエフ・ベースとともに目指す地域の “仲間たち” を紹介させていただく「掛川の街を盛り上げる人たち」。第10回目は、掛川市上内田でお茶を作り続けて今年で131年目になる茶農家「ひらの園」の平野昇吾さんに登場していただきます。




ーーー ひらの園はどんな農園ですか?
明治28年からお茶を作ってきた農家ですが、時代ごとにお米やキウイフルーツなども作ってきました。今はお茶をメインに、いちごと柑橘を加えた3本柱でやっています。うちの一番の特徴は「自園・自製・自販」。自分の畑で育てた新芽を、自分の工場で製茶して、自分で販売するスタイルです。お茶業界は効率化のために複数の農園の共同工場に集約されてきた歴史があって、うちのスタイルはおそらく総量の数%ほどの珍しい形態だと思います。
ーーー 「自園・自製・自販」にこだわる理由は?
共同工場だと、畑でいくら頑張っていい葉を作っても他の農家さんの葉と混ざってしまって、自分の作ったお茶の味が分からなくなってしまうんです。自分で仕上げまでやれば「今年のこの畑はこうだな」というのが分かって、それを肥料や土壌改良に反映して改善していけます。生産量ではなく品質で評価される、自分の作ったものにプライドを持てることが一番の動機ですね。土づくりでは微生物を増やすことを大事にしていて、もみ殻や椎茸の菌床などをもらってくるなどして、1年かけて堆肥を作って畑に入れています。


ーーー いちごと柑橘についても教えてください。
お茶の価格が下がり続けて、「他の柱も必要だ」と考えていた時に、ちょうど近所の方が高齢になってやめられるいちごのハウスを引き継いだのが7年前です。うちのいちごは今では少なくなった、土を使う「土耕栽培」。土の微生物の力で味わいが豊かになるのが魅力です。柑橘は、お茶にあまり向かない畑の茶の木を抜いてその土地に合うレモンやライムなど酸っぱい系を200本ほど植えました。去年からやっと商売として成り立つ量が採れるようになってきました。夏場は妻が不定期でキッチンカーを出して、削りいちごのかき氷などやっています。営業日は当日の朝にインスタでお知らせしています。




ーーー 今後の展望を教えてください。
世界的な抹茶ブームもあって、25年間下がり続けたお茶の価格がようやく上向いてきました。お茶はこの先もずっと続けていきたい一番の柱です。それから、うちは観光農園ではないですが、毎年一番茶の前に “ガチ” の農業体験をしたい人をインスタで募集しています。最近は日本の若者以上にお茶に興味を持ってくれる海外の方が増えているので、国籍を問わずリアルな生産現場を体験して、美味しいお茶を飲んで帰ってもらえるような機会を増やしていきたいですね。うちは超高級を目指しているわけではなくて、毎日飲むものだからこそ「ちょっといいもの」を、という方にぜひ届いてほしいと思っています。
茶農家 ひらの園
静岡県掛川市上内田2421
ネットショップ: https://hiranoen.net/
お茶の情報: @hiranoen
いちごの情報: @ichigo.cha_hiranoen



