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建築実例
リノベーションのたびに愛着が増すわが家
東海道沿いの築33年の平屋に暮らすIさん。
実家の隣にある親戚が暮らしていた家を譲り受け、2016年にエフ・ベースで水回りと床をリノベーションした。
「無垢材の床は足触りが良くて、木の家は空気も違う。使うほどに味わいが増していく魅力も知りました」と、木の家への愛着が一気に湧いたそうだ。
その翌年には外観も良くしたくなり、外壁をサイディングから杉板張りに替え、窓の格子や植栽で外構も整えた。


2022年の3度目のリノベーションのきっかけは、娘さんの子ども部屋が必要になったこと。
当初は母屋の増築を考えていたが、エフ・ベースのイベントでDWELLの川畑さんと出会い、考えが変わった。
「増築すると庭の梅の木を伐採しなければならなくて。それなら母屋に手を入れつつ、庭に小屋を建てた方が暮らしが豊かになるのではとアドバイスをもらったんです」。
そこで8畳の和室のうち2畳分を廊下につくり替えて子ども部屋を独立させ、キッチンの造作家具は自身で設計。
「使い勝手やインテリアの質感も向上し、更に愛着が増しました」。






そして2023年、4度目となる工事で念願の小屋が完成した。1.5寸勾配屋根の5畳の空間。
基礎に断熱材と防湿シートを敷き、モルタルを打ったことで、壁には断熱材を入れなくても湿気やカビとは無縁で、エアコンもよく効くそう。
今ではご夫婦が読書や音楽鑑賞を楽しんだり、娘さんは友達と遊んだり、勉強に集中したり、時には1人で泊まったりと、まさに家族みんなの秘密基地。

小屋の周りに植栽を加えてからは、夜はライトアップされた庭を眺めるのが楽しみになったという。
今後は新設した庭のコンテナファームで野菜を育て、玄関脇の井戸を復活させて散水や防災に活かしていきたいそう。
「これからはものを増やすより、今あるものを丁寧に活かしたい。リノベーションはその都度テーマに集中して改善できるのが楽しいです。新築にはない良さがありますね」。
Iさんの飽くなき住空間の改善は、今後も続いていきそうだ。