素敵な灯りに包まれた暮らし
大手ハウスメーカーで建てたご主人のご実家の隣に建つこの築29 年の平屋の家は、もともと親戚が暮らしていたのを中古で譲り受けたもの。
2016 年にエフ・ベースで水回りや床などを暮らしやすくリノベーションしてから住み始めたそう。
リノベーションでは床に無垢の板を使ったことも功を奏して、暮らすほどに木が経年美化していくことや、ご主人が好きな照明が映える陰影のある空間の味わい、冬は断熱層の役割も果たす広い縁側の居心地の良さなど、実家にはなかった木の家の良さを感じ、住むほどに愛着がわいてきたという。
そうして、2017 年には北側の外壁をサイディングから杉板に張り替え、窓枠に格子をはめて外観を整え、庭木を植えるリノベーションを行った。
こうしてアプローチから見た外観が整ったことで、さらに家への愛着は深まったそうだ。
そして2021 年、これまでの暮らしで感じた改善したい点をまとめて、3度目となるリノベーションを行った。
実はご主人、この家に暮らすうちに家や建築への興味がどんどん深まり、中村好文や伊礼智などの建築家の本を読むなどして建築への造詣を深めてきた。
今回のリノベーションでは、その学びを活かし、キッチンの造作家具については、何枚もイラストを描いたり、段プラで実物大の模型をつくってサイズを検討するなどしながら、ご主人が自ら設計している。
これまで、暮らしながら家に手を入れて、さらに居心地を良くしていく楽しさを感じてきたIさんご家族にとって、これは本当に楽しい経験となったに違いない。
また今回のリノベーションでは、上の写真の手前の8 畳だった和室のうちの2 畳分を、隣の子ども部屋との間に通る廊下へとつくり替えた。
こうすることで、南側にある洗面・浴室に行く時などに部屋を横切らないといけなかったのが、廊下を通っていけるようになり、奥の小学生の娘さんの部屋と手前の部屋でお互いにプライバシーが保ちやすくなるなど、とても暮らしやすくなったそうだ。
家の中の工事が終わった現在は、玄関をアルミ製から木製に変更中なのだとか。
今後は庭に小屋を建てたり、菜園もつくっていきたいというIさんご家族。
これからさらに暮らしが深まっていくことを、エフ・ベース一同も楽しみにしています