掛川の街を盛り上げる人たち

No.3 榛村 航一さん(掛川市森林組合 代表理事組合長)

「掛川の街を元気にしたい!」・・・・この目標をエフ・ベースとともに目指す地域の“仲間たち” を紹介させていただく「掛川の街を盛り上げる人たち」

第3回目は、森林所有者と協同し森林を適切に管理・経営するための協同組合である、掛川市森林組合の代表理事組合長である榛村航一さんに、エフ・ベースの新しい拠点「上内田BASE」にてお話を伺いました。

———榛村さんが代表をされている掛川市森林組合のお仕事内容を教えてください。

森林所有者が自分だけで森林の整備をするというのは結構ハードルが高い作業なので、サポートが必要です。
具体的にいうと、間伐や伐採、育林などの作業を山主の方と一緒に計画を立てて実行していきます。この仕事の特徴は仕事のスパンがかなり長期に渡ることですね。
例えば農協さんがサポートする農業だと春に植えて秋に収穫という風に1年周期の仕事だし、漁協さんだと漁業は魚を捕ったらすぐにそれが商品になる。
でも林業は植えてから主伐まで最低50年以上かかります。そういう意味で少しイメージがしづらい。
だから林業の意義とか森林保全の大切さを一般の方にイメージしてもらえるようなイベントや情報発信にも力を入れています。

———EMTB(電動アシスト付きマウンテンバイク)で林道を走る「掛川フォレストツアー」にも力を入れておられますね。

これまで12回ほどやっていますが、普段は入れない山道にEMTBで入ってもらって林業を肌で感じられるのですぐに予約が一杯になるくらい人気のツアーです。

参加されるのは、インスタグラムなどのSNSで知った県内外の自転車好きの人が多いですね。

こうしてその土地の生業を楽しみながら深く知ることが出来る新しい森林空間の利用はこれからも力を入れていきたいと思っています。

——— 林業というと、2021年はウッドショックが起き、木材の価格がとても上がりましたが、影響はありましたか?

それは当然ありました。海外からの木材輸入量の減少に伴う木材の価格高騰がきっかけですが、外国材に合わせたかなり安い価格で取引されていた国産材の価値が見直されたことは森林組合にとってはいいことだったとも言えます。
これをきっかけに、消費者の方にも自分の使っている木材がどこからきているかまで気にしてもらえたら嬉しいですね。例えば家の材料などは、やはりその土地の気候で育った地元の材料を使うのが理にかなっていると思います。

——— そういえばこれから入っていただく「サムライサウナ」にも掛川の杉材が使われているんですよね。

そう。エフ・ベースさんが「サムライサウナ」を始めるというので、掛川材を手配しています。
家もサウナも、つくるときは、地元の産業を元気にしていくという意味でも、皆さん、なるべく地元の材料でエフ・ベースさんのような地元の工務店に建ててもらう「地材地建」でいきましょう!

掛川市森林組合
〒436-0335 静岡県掛川市大和田320-1
TEL: 0537-25-2111
WEB: https://www.kakemori.jp/

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