エフ・ベースが目指していることの一つが、「自分たちにできることを通して、掛川の街を元気にすること」。
この目標をともに目指す地域の“仲間たち”をインタビュアー形式で紹介させていただくための新コーナー「掛川の街を盛り上げる人たち」。
第7回目は、掛川市上内田で日本で唯一というキウイフルーツをメインにした観光農園「キウイフルーツカントリーJapan」を経営されている平野さんにお話を伺いました。
——— 平野さんのお父さんは日本のキウイフルーツ栽培のパイオニアと聞きました。
平野家は元々はみかんやお茶、米などを作っていた農家でしたが、新しい農業経営を学ぶためにアメリカに渡った父がキウイフルーツのことを知り、果樹研究所からスプーン1杯分のキウイの種を1976年に購入し、許可を得て日本へ持ち帰りました。
それから栽培をスタートして、みかん畑や森林を少しずつキウイに植え替えていきました。
——— 最初は観光農園ではなかったそうですね。
はい。キウイを卸していた農家だったのですが、徐々に競合農家が増えて採算が合わなくなってきたのをきっかけに観光農園としてやっていくことにしました。わが家は85品種のキウイを農薬を使わずに栽培していて、そのうち7品種はうちのオリジナル品種です。
ここでしか味わえないキウイがありますし、キウイは追熟させる期間が品種によって1週間〜1年間と幅広いので、年間を通じていつ来てもキウイを楽しんでいただけます。
それで、キウイだけの観光農園でもやっていけるだろうと踏み切ったんです。
——— 施設内ではカフェやBBQ、キャンプも楽しめますね。
カフェでは一般的なメニューと合わせて、キウイのスムージーや、ジャムを使ったメニューも楽しめます。
BBQはキウイのハウスの中で地元の食材とキウイBBQソースの組み合わせを味わえます。煙を出すことがキウイの病害虫予防になるのでどんどん焼いてくださいね(笑)。
キャンプは、広大な敷地の中に5つのテントサイトが別々にあって、それぞれ1組限定なので美しい自然の中でプライベートを保ちながら楽しめます。
他のキャンプ場ではできない体験ができるということですごく評判がいいですよ。
——— 平野さんは若い頃に青年海外協力隊でアフリカのザンビアに行かれていたそうですね。
ザンビアではスラム街に住む人たちに農業を教える仕事をしていました。ザンビアは食の健康の知識がないためにジャンクフードで健康を害している人が多いんです。
農家が人の健康をつくっているっていうことをすごく考えさせられました。
でも、ザンビアの子供は貧しくても自分で鶏をしめて家族のご飯作ったり、すごくたくましいんです。
そんな経験がベースにあるので、日本の子供達に健康的な食事や自然の中でたくましく生きることの大切さを伝えられる今の仕事はやりがいを感じてますね。
あと、2025年からはまたザンビアに通って、掛川の農業技術を活用して地元の貧しい農家と一緒に農業をスタートします!
キウイフルーツカントリーJapan
〒436-0012 静岡県掛川市上内田2040
Tel: 0537-22-6543
WEB: https://kiwicountry.jp/