掛川の街を盛り上げる人たち
No.2 宮地 紘樹さん(掛川東病院 院長)
「掛川の街を元気にしたい!」・・・・この目標をエフ・ベースとともに目指す地域の“仲間たち” を紹介させていただく「掛川の街を盛り上げる人たち」。
第2回目は、医療を通して掛川に住む人たちの暮らしを豊かで健康的なものにしたいと考えている掛川東病院の院長・宮地紘樹さんに、エフ・ベース施工の五右衛門風呂のある外空間「69garden」にて取材させていただきました。
——— 宮地先生は、2019 年に関東から掛川東病院の院長として掛川に来られたそうですが、その経緯は?
生まれは京都で、名古屋大学の医学部を経て、卒業後は名古屋で外科医として働いていました。
いくつかの病院を経験し忙しくも充実していましたが、ある時、妻が重い病気にかかってしまい(現在は寛解)、自分の仕事を見つめ直す必要を感じ、時間にゆとりがあり、興味があった海外の仕事にも挑戦できる在宅医療のクリニックで勤めることにしました。そうして在宅医療をやりつつ海外と日本の地方の医療を見ている中で地域医療に関わりたい気持ちが強くなりました。
そんな時、掛川を紹介してもらったんです。実際に訪れてみたら、歴史があって自然が豊かで面白い人も多くて、すぐに掛川の街が好きになり、ここでやっていこうと決め、現在、掛川と東京の2 拠点生活をしています。
——— 現在のお仕事の内容は?
掛川東病院では地域医療に力を入れていて、訪問診療が4割、院内での診療や院長業務が4割、残りは地域コミュニティづくりに時間を使っています。
——— コミュニティづくりというと?
例えば、お隣さん同士で声を掛け合う関係のコミュニティがあって、そことうまく医療の現場が繋がる仕組みができれば、そのエリアの高齢者を医療スタッフが訪問する回数を減らすことが出来るかもしれません。これから更に少子高齢化が進む中で、有限なインフラや人員をうまく回していくには、地域のコミュニティづくりと、その活用が肝だと言われているんです。
また、人とのつながりが失われると寿命が短くなると言われています。そんな考えから、今飲んでいるこのカケガワビールさんと、皆で育てたひまわりの花を使ったビールづくりに取り組んでいます。狙いはビールづくりを通して人と人のつながりが生まれ、それを飲む場でもまた新たな交流が生まれていくこと。こうした試みを通して地域の皆が活発に交流して元気になって、健康を保てればいいなと思っています。
——— 五右衛門風呂のあるこの場所も交流にはピッタリです。
今日、こちらで皆でワイワイ交流して五右衛門風呂にも入ってという時間を過ごさせてもらって、やっぱりこういう交流の場をつくることが大事だなと改めて感じました。私もこういう場所がつくりたいです(笑)。