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2018/06/28 Thu

手が掛からない樹木について

植栽のご提案をしているとよく、「手入れがラクな木にしてほしい、虫がつかない木がいいです。」と言われることがあります。そんな時、こんなお話をさせて頂くこともあります。写真は、軽井沢高原の雑木林です。こういう雑木林の風景が人には馴染みやすく心地よく感じると思います。この素敵な風景を作っているのは、色鮮やかに紅葉している木々だけでは作れません。写真では全ての枝葉が収まりきれない大きな樹木や低木や下草があります。全ての植物が欠かせないのです。もっというと落ち葉も必要なのです。高木が強い陽射しを遮ってくれ中木に優しい光を届けてくれます。低木や下草は高木類の根元などに強い日差しや強い風を遮ることもしてくれています。落ち葉までもが地面の乾燥を防いだり、微生物や小動物の住処を提供してくれたり、また、強い雨が直接土を叩かないように保護もしてくれています。お互い守り合いながら生息しているのです。全ての動植物があってこそ、この風景を作ってくれています。一つも欠かせないのです。人の社会も同じだと思うのです。人はやはり1人では生きていけません。また、誰かを追い出すのではなく、みんなで無い力を補いながら生きていくべきだと思います。自然界も同じです。木1本では生きていけないのです。木も本来はいらない木は無いと思うのです。大地や木が傷んだところに病害虫がやってきます。自然の森で虫は、倒木した木のところに多くいます。要は腐敗が進んでいるところです。庭でいうと健康な木より傷んだ木の所に虫は寄ってきます。健全な森のような環境を作ることで病害虫もつきにくく、手入れが楽にもなるのです。お庭でも樹木を1本単位で植付けるのではなく自然の森に習って階層的に密植して植付けることが手入れをラクにするポイントの一つと言えます。

 

株式会社ナインスケッチ 田中俊光

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