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2017/09/25 Mon

『雑木の庭』の手入れ

植栽の手入れというとどうしても枝葉の剪定に目がいきがちで、どの位の大きさにしていこうか。と現状維持のハサミの入れ方の認識が多いかもしれません。雑木の庭では、そうではなく、植栽(工事)と一体と考えて、庭を成長させながら手入れしていく必要があります。そのためには、まず、全体の木の様子を見て葉っぱの色合いや幹の表情など木の健康具合を確認していくことから始めます。状態が悪ければ何が原因なのか探り、土壌の追加的な改良や通気改善も行う必要があります。土中に空気や水の通りの改善をすれば小動物や微生物、菌糸が住みやすい環境になり土はフカフカの団粒構造になります。そうすれば木々の根も伸びやすく木が健康に生育してきます。剪定においては、木にとってはしなくてもいいかもしれません。しかし、人も暮らす場所です。木々と人が共存していかなければなりません。そのために枝葉を落とす作業も必要になってきますが、その時は、剪定した後にどこで切ったかわからないような自然樹形を保ちながら剪定していきます。自然樹形を保てれば木にもストレスが掛かりません。中途半端なところで枝を落とすと木は反発してきます。元に戻ろうという力が働き伸び方も増してきます。木自身がどこで切られたか分からないように剪定してあげれば枝の伸びも落ち着いてくるのです。健康な自然環境を整えれば生き物や木にとっても過ごしやすい環境になりそれがまた、人にとっても心地よい環境になることでしょう。人間都合の空間づくりではなく動植物のためを思って自然に寄り添った空間づくりができるようになってくればいいと思います。

 

株式会社ナインスケッチ 田中俊光

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