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2016/09/07 Wed

「風の草刈り」

みなさん、雑草の管理をどうされてますでしょうか?抜いていますか?刈ってますか?それとも、除草剤を使用していますかね?各家庭で様々だと思います。今回、ご紹介したいのが「風の草刈り」です。風が吹いた時に枝や葉っぱを削いでいくところで人が代行して枝葉を削いでいく作業になります。風は立体的に縦にも横にも渦を巻いて入ってくるので、水平的に揃えるという人目線の概念は捨て、風にふらつく部分を削いでいくように作業を行います。目の視覚と手で感じる重みをうまく組み合わせながら道具(ノコ鎌など)を通して風を送るイメージで行います。まずは、草は何をやっているのか、ということを考えてみます。草が生活することよって根を媒体として大地の中の空気や水の循環が保たれているという機能を担っています。手が掛けられなくなればなるほど、逆に草に環境改善の機能を委ねて、草を大事に管理し環境を改善してもらうべきだと思います。草が無くなると、夏はムッとした空気感になりますし、雨の日の水はけも悪くなりますよね。風でなびくような位置で刈ってあげると、伸びようとする力が落ちる抑制ホルモンが働いて、荒根が萎縮し細根化して、根の構造が変わってきます。細根化されることで周りに空気が入ってきやすくなり呼吸が安定し、また、根から植物の体内に送られる水の圧力が抑えられるので伸びも大人しくなってくる。要するに樹体が風に対して安定するだけで植物の根の呼吸が安定します。周りとの関係も、風が通り、水や光も通りやすくなり、お互いそれらを求めて競い合う必要がなくなり、みんな落ち着いた生活シフトに入ってくることになります。これを根こそぎ刈るような草刈りをすると、逆に成長ホルモンが働いてきます。根こそぎ刈ると植物は、全力をあげて元に戻ろうとします。風の削ぎは、生きている生き物たちを大事に手なずけ、均等に光や水や空気が行き渡るような環境を提供してくれているのです。結果的に生き物たちに水脈が保たれるような相互扶助の関係になっているのです。風が通れば、地中の中の空気も通り、生き物たちも呼吸しやすくなってきます。草にも役割があります。草の見方をちょっと変えて付き合ってみたらいかがでしょうか?!

株式会社ナインスケッチ 田中俊光

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