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2016/04/06 Wed

大地の環境「水脈」

昨年2015年9月台風18号によって鬼怒川の堤防が決壊し甚大な災害となりました。浜松市街でも洪水による被害が起こり全国ニュースにも取り上げられました。これを単なる自然災害、異常気象だからという理由で片付けてしまっていいのだろうかと疑問を感じます。また、その対策として洪水を防ぐためにどこかに大きな貯水池をつくる、崖崩れが起きないようにコンクリートで土留めをするといった対策ではイタチごっこだと思います。様々な要因があると思いますが一つとして、現代土木や機械化、都市化が進んで呼吸出来なくなってしまった大地になったことが原因の一つではないかと推測されます。人間には血を流す血管があります。大地にも水を流す水脈というものがあります。人間は血管が詰まると死んでしまいます。水脈が途絶えると水は停滞し呼吸できない大地になってしまいます。健全な大地とは空気を吸い込み水を保水し排水することもできます。水は川として目に見えるのはほんの極わずかなもの、水脈を通して表面や地中を行ったり来たりします。しかし、表面の排水だけ考えたU字溝による排水やコンクリートに覆われてしまった水路や川では水が行き来できないのです。また、コンクリートやアスファルトで覆われてしまった大地は呼吸できない状態で十分に水や空気を吸い込めなくなってしまっています。かつては、土留めは石積みで施工され水や空気は通り、川や水路はコンクリートで覆われずに水が行き来できるように土のままになっていました。山は人工林ではなく広葉樹も多く深く根を張り水脈をつくり保水する力を持っていました。このように洪水の一つの原因は呼吸出来ない大地になってしまい健全な地中環境を失ってしまったことなのではないかと推測されます。今ここで自然環境の仕組みをもう一度考えてみるべきではないでしょうか?!そして、樹には水脈を改善する力をもっています。根を地中に深く伸ばし途絶えていた水脈を再生してくれます。ご自宅の庭の水はけが悪いのも水脈が途絶えてしまっているかもしれません。ちょっと違う視点でお庭に木を植えませんか?そんなお宅がたくさんでき緑溢れる街並み、健全な大地を取り戻し災害も少ない街になっていくことを望みます。

株式会社ナインスケッチ 田中俊光

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